低身長症と治療法に
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低身長症と治療法について
低身長とは?

低身長とは?

0~6歳の横断的標準身長・体重曲線グラフ
低身長とは、同年齢・同性の平均身長と比較して著しく身長が低い状態を指します。
一般的に、成長曲線の-2SD(標準偏差)以下、または同年齢の子どもの身長の3%未満に該当する場合、
低身長と診断されることが多くなります。

低身長の主な原因

低身長の原因はさまざまで、大きく以下のような分類ができます。

  • 家族性(遺伝的要因)

    家族性(遺伝的要因)

    両親や祖父母の身長が低い場合、遺伝的に身長が低くなる可能性があります。遺伝的な低身長の場合、特に病的な要因がなく健康な成長をしていることが多いです。

  • ホルモン分泌の異常

    ホルモン分泌の異常

    成長ホルモンの分泌が不足すると、身長の伸びが遅くなります。
    甲状腺ホルモンの不足も成長を妨げる要因となります。成長ホルモン分泌不全性低身長症や甲状腺機能低下症などが該当します。

  • 骨の発育異常

    骨の発育異常

    軟骨異栄養症(軟骨の成長異常)など、骨の成長そのものに影響を与える疾患があります。先天的な骨の形成異常によって、身長が伸びにくくなることもあります。

  • 家族性(遺伝的要因)

    慢性疾患や栄養不足

    消化器疾患(セリアック病、クローン病など)や腎疾患、心疾患などが原因で成長が阻害されることがあります。栄養不足や極端な食事制限も身長の成長に大きな影響を与えます。

  • 早発閉鎖や成長遅延

    早発閉鎖や成長遅延

    成長期に骨端線が早く閉じてしまうと、それ以上の身長の伸びが期待できなくなります。逆に、思春期の成長スパートが遅れる「思春期遅発症」も、最終的な身長に影響を与えることがあります。

低身長症を放置するリスク

低身長症を放置すると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
低身長が疑われる場合は、早めに専門医の診察を受け、適切な検査と治療を検討することが重要です。

  • 最終身長が著しく低くなる

    Lisk1最終身長が著しく低くなる

    成長期に適切な治療を受けなければ、成人身長が平均よりも大きく下回る可能性があります。

  • 心理的・社会的な影響

    Lisk2心理的・社会的な影響

    身長が低いことで自信を失ったり、いじめやコンプレックスを抱えたりすることがあります。
    特に思春期以降では、自己肯定感の低下につながることがあります。

  • 健康リスクの増加

    Lisk3健康リスクの増加

    ホルモン異常や慢性疾患が原因の場合、適切な治療を行わないと全身の健康状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
    低身長を引き起こしている病気が進行し、他の合併症を引き起こすリスクもあります。

  • スポーツや体力面での影響

    Lisk4スポーツや体力面での影響

    身長が低いことで特定のスポーツに不利になることがあり、体力面でも影響を受ける場合があります。

低身長チェック

「うちの子、身長が心配だな…」と思ったら、
まずはチェックしてみましょう!

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低身長の治療方法

お子様の成長をサポートするための治療方法は、いくつかのアプローチがあります。
最も大切なのは、早期に発見し、適切な治療を受けることです。

  • 成長ホルモン治療

    成長ホルモン治療(保険適用の可能性あり)

    成長ホルモン(ソマトロピン)の自己注射によって、身長の伸びを促進します。
    保険適用となるケース: 成長ホルモン分泌不全症、SGA性低身長症、ターナー症候群など 初回トライアル : 34,800円 (税込)/1本 ※注射は冷蔵保存が必要 / 治療期間は半年~2年
    ※副作用(糖尿病、骨端線閉鎖後の継続投与による末端肥大症など)に注意が必要です

  • 栄養サポート(医療用サプリメント)

    栄養サポート(医療用サプリメント)

    医師監修のドクターズサプリにより、 成長に必要な栄養素を強化
    成長ホルモンの分泌をサポートする成分 (アルギニン・ビタミン・亜鉛等)を配合。偏食傾向・ 栄養不足・治療非適応児への補完治療として有効